【庭園】茨城・常陸太田の「西山御殿庭園」。水戸光圀公が晩年に隠居した西山荘を散策する！②

引き続き、徳川光圀公が晩年に隠居した茨城県常陸太田市にある「西山御殿庭園（西山荘）」を散策します（前回の記事はこちら）。

入場券を買います。入場料は大人1,000円、子供600円でございます。

元禄3年(1690年)水戸藩2代藩主徳川光圀公は家督を3代綱條公に譲り、同4年(1691)5月に栄華を極める江戸城を後に、光圀公自らが始められた「大日本史編纂事業」に生涯を捧げるべく、完成間もない西山御殿に移り棲まれました。

西山荘は、35万石藩主隠棲の地としての風格と、華美を嫌った光圀公の信条の融和を垣間見ることのできる仙境として、往時の面影をそのままに静に歳月を重ねています。

西山荘を入ってすぐに見えるのがこの「櫟門（くぬぎもん）」です。

櫟の丸太を柱として、自然美を取り入れた簡素なつくりとなっています。

「紅蓮池（瓢箪池）」側の「御成道」を歩いて行きます。

紅蓮池は光圀公が愛した赤い蓮の花が咲いたため、紅連池と称されているそうです。

瓢箪池という別名が付いているのは、池の形がよく見るとひょうたんのような形をしていることに由来しています。

西山荘は国の史跡及び名勝にも指定されております。

光圀公の幼名は長丸、字は子龍、号は梅里、神号は「高譲味道根之命」（たかゆずるうましみちねのみこと）。会津藩主・保科正之、岡山藩主・池田光政と共に江戸初期の三名君の一人としても知られています。

質素倹約を旨とし、華美を嫌ったという光圀公。和の情緒に溢れている素晴らしい場所です。

こちらは「守護宅」。

西山荘を守護した武士の家です。今は資料室になっていて、中に入ると光圀公が語りかけてくれます。

こういう演出面白いですね。

「御文庫」

光圀公が大日本史編纂のために集めた書物などを納めていた建物です。光圀公は身の回りの品はほとんど持たず、修史編纂事業に必要な沢山の書物をこの西山御殿に持ち運びました。

テレビでは白髭と頭巾姿で諸国を行脚してお上の横暴から民百姓の味方をする風貌で知られていますが、儒学を奨励し、彰考館を設けて大日本史を編纂し、水戸学の基礎をつくった学者としての才も有していました。

見事なまでに整備された庭園。苔むす岩が随所に配置され、侘び寂を随所に感じさせます。

「御殿」です。

光圀公が実際に起居していた建物は、1817年に野火により焼失しますが、二年後の1819年に再建され現在に至ります。

完成なたたずまいの御殿は、水戸藩35万石の風格をもち、往時の面影をそのままに、静かに歳月を積み重ねています。

西山御殿の玄関。

6畳敷で、武家としての品格のある作りです。

「御座ノ間」。

御座ノ間と御次ノ間の間には敷居がなく、身分を超えて領民と親しく交わりたいという光圀公の考えが現れています。壁一面に書棚を設け、長押の釘かくしには貝殻を用いた、御殿としての品格を持った造りとなっています。

光圀公の「御学問所・御寝室」です。

元禄13年(1700)に光圀公はこの御寝室で生涯を閉じました。

「観月山」から御殿の御殿の眺め。素晴らしい眺めです。

帰りに庭園内の茶室「晏如庵」をお茶のひと時を楽しみたいと思います。

出典：FXScriptチャンネル

ゆっくりとした時間の流れに身を任せます。

500円で抹茶と和菓子を頂けます。

穏やかな理想郷。

日本の心、ここにありでしょうか。

お月見の夕べ。

出典：IbakiraTVチャンネル

如何でしょうか。水戸藩２代藩主徳川光圀(とくがわみつくに)が隠居した後に居住した邸宅跡「西山御殿跡（西山荘）」。郷の入口に架けた橋を自ら「桃源橋(とうげんきょう)」と名付けたことからも光圀がここを理想郷として捉えていたことが分かります。御殿での光圀は「西山隠士(せいざんいんし)」などと称し、大日本史の編集を行いました。

Tam Kyjttチャンネルに西山壮が紹介されていました。皆様も是非この桃源郷を楽しんでみてください。

written by tamito0201

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