Disney, Behind the magic.

どうも、SJMです。
今回は隠れたテクノジー大国、ディズニーについて書いていこうと思います。
ディズニーランド、小さい頃は楽しかったけど大人になったらデートや子供の付き添いみたいな感じになっていって死んだ目で夢の国をウォーキングデッドしている男性をよく見かけます。

この記事を通して少しでもウォーキングデッドな人がディズニーの楽しさや凄さ、楽しむ視点が伝わればいいなと思います。

まず、アトラクションを設計、製作するチームを”ウォルト・ディズニー・イマジニアリング(WDI)”と言います。“イマジネーション”と“エンジニアリング”をかけ合わせたディズニーの造語”イマジニア”と呼ばれる技術者達が、アトラクションを作っていきます。
イマジニアの仕事はアトラクションを作るだけでなく、モデル製作、キャラクター設計、インテリア、環境、音響等、多彩かつ専門知識を必要とし、ファンタジーそのものを”来場者全てに体感してもらう事”を目的にしています。
1956年には3D映像を用いたアトラクションを導入し、その後も9つのカメラで撮影し360度のスクリーンに投影する”サークルビジョン”、半球型のスクリーン内に乗り込む形で空を旅するアトラクション。

モーションライドと3Dを組み合わせたアトラクション。

そしてイマジニアはこれらのシアター型のアトラクションのさらに上を行く体験として”Dynamic Environment”をつくります。これは物理的なセットの上にダイナミックメディアを投影することで、環境自体を変化させるという、”3Dプロジェクションマッピング”に近いもので、今でも凄いのですがまだまだ進化の途中ということです。

次はディズニーのVRへの取り組みを紹介します。
ディズニーのVRの歴史は古く、ディズニー・イマジニアリングではなんと1992年にVRスタジオを設立したんです。

SEGAがヘッドマウントディスプレイを発表したのが1993年なので、それの1年前ですね。
ディズニーはこのVRへの取り組みの中でオペレーションの重要性とデザインの重要性を再確認しました。それは、1日何千人も来る来場者に対し、短時間でたくさんの人が使うため、洗浄、充電などの課題が浮かび上がったからです。様々な学問を必要としました。
現在ではディズニーランドを建てる時はVRの世界でディズニーランドを建設して、実体験としてランド内を体験してから現実に建設するまでに至っています。
VRを使って設計した最初のアトラクションは東京ディズニーランドにある”プーさんのハニーハント”で、VRモデルの中で色合いやライドの感触も実現し、動きもこの中でチューニングしたということです。
これは、”DISH”と呼ばれ複数のプロジェクターを使って複数の人間が同時に映像の中に没入できるシアターで、ヘッドトラッキング、3D映像の投射も可能。現在では”DISH2.0”として4K映像による360度のサラウンドプロジェクションも実現しています。

そして今年、2017年にはVRヘッドセットを着用していながら現実に飛んで来るボールをキャッチできる技術までに進化しました。
これは自分は本当にすごいと思っていて、何を意味しているのかというと、ボールの軌道予測が瞬時に正確にできているという点です。
まさにVR空間と現実空間を繋ぐ技術になりそうです。
想像が掻き立てられます。ぜひ見てみてください。

ディズニーがテクノジーの最前線を走ってきたのはVRへの取り組みのなどでもわかると思うのですが、なんと2014年にはブロックチェーンを使った結婚式を行なっています。
現在ではDragonchainといってオープンソースのパブリック/プライベート・ブロックチェーンでパブリックリリースされています。
ビットコインのブロックチェーンと違う点はアーキテクチャ内部で”プルーフ”が抽象化されていて実装が1つ以上のブロックチェーンで行えます。
様々なユーザーが存在するので多通貨対応になっており、テーマパークを訪れる海外からのツアー客などに向けて、複数の通貨レートで製品やサービスの提供でき、それにより事業拡大もしやすくなりそうです。
詳しくはこちら
https://dragonchain.github.io/doc/DragonchainArchitecture.pdf

もし、ディズニーが独自トークンを導入すればトークンを使うことでテーマパーク内での来園者の消費活動の解析にもかなり役に立ち、どんどん面白い取り組みなどができるようになっていくと思います。

いかがでしたでしょうか。自分はいつもディズニーを隠れたテクノジー大国と呼んでいるのですが、なにが純粋に好きかというと、子供たちのために大人たちが知を結集させ、本気で子供の感動体験に取り組み創っていく様が好きなんです。
技術のほとんどは戦争という負の側面からの恩恵だと思いますが、ディズニーはそれを楽しいものに変えていくことに本気なのです。
これからもディズニーのテクノロジーはウォッチしていこうと思います。
この記事を読んで、少しでもウォーキングデッドの目がキラキラすればいいなとは思いましたが注意点があります。
いくら待ち時間が長かったり、彼女にカッコつけたくなったとしても、この記事の話をしてはいけません。今度は間違いなく彼女が死んだ目になることでしょう笑

読んでくれてありがとうございました！

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