ALISクローズドβ版に事前登録しました
もずくです。
たぶん同じような記事が今日は大量に溢れそうですが、日本版Steemit(といったら怒られますね)のALISのクローズドβ版(βLISと私は勝手に呼んでます)に登録しました。
追記:「βALIS」のほうで公式にも取り上げていただきましたので、以下ではβALISに統一します
事前情報では、影響力のあるブロガー数百人に対して、私のようなぺーぺーがその3倍程度ということでしたので、1000~1200人くらいの募集があるのかと思っていましたが、蓋を開けてみれば5000人。これは人集めをしないといけない数なのか、それともβALIS始動予定の4月末までには余裕で埋まる数なのか。
でも、Steemitのユーザ数は半年前の時点で20万人を超えていたみたいなので、余裕で埋まる気もしますね。
追記:ALIS DiscordでのJimmyさんのコメントによるとSteemitのアクティブユーザは5万人だそうです。
ALISとSteemit
Steemitをやっている皆さんの中にもβALISに登録された方はたくさんいらっしゃると思いますが、クローズドβの間はよいとして、ALISが正式にランチされたら、皆さんは二足のわらじを履かれるのでしょうか。
ユーザインタフェース的にSteemitとは異なる位置づけにして、住み分けができるようにするという話も聞きかじりましたが、正直なところ、私にはSteemitとの違いがそこまではっきりとは見えていません。
- Steemitはコミュニティが英語圏で醸成されてしまっていて日本人が入りづらい
- Steemitにはいくつものトークンがあってわかりにくい
ということが挙げられています。
しかし前者については、既存のSNSの歴史が示すように、英語圏のコミュニティが先にできあがっていても、日本人は日本人だけのコミュニティを新たに形成していきます。Steemitが日本でマーケティングを展開すれば、日本人も普通に参入してくると思います。また、一度コミュニティが形成されてしまうと、そこから後に始めた人たちが影響力を持ちづらくなるという状況は、Steemitに限らず、ALISでも起こることだと思います。
また、後者については、Steemitがなぜ複数の通貨を用意することになったのか考える必要があると思います。たとえば、solaの場合にも、SOLという暗号通貨とは別にAPというアプリ内トークンを用意しています。それは、設計としてSOLとAPを分ける必要があったからです。これはビギナーにはやや難解ですが、しばらく使っているうちに自然と理解されていきます。
なので、通貨が多いということは本質的な問題ではないと思いますし、ALISも実際に実装を始めたら内部トークンはやっぱり必要かも…となるかもしれません。
もう一つ、「信頼できる人が信頼できるといったものは信頼できる」というロジック(というより信念?)に基づく報酬系の設計にSteemitとの違いはあります。Steemitのように「強い発信者=強い評価者」ではなく、ALISでは「強い発信者」と「強い評価者」を分けてしまおうという考え方だと私は理解しています。
しかし、この部分については、そのアルゴリズムを聞くかぎり、そう簡単にはいかないだろうと私は感じています。というのも、これと似た挑戦を3年間に渡って取り組んできたのがsola(の前身のplag)であり、未だに実現できていないからです。これについてはまた別の機会に記事にしたいと思います。
ALISへの期待
ではなぜ私がALISのクローズドβに参加したのかというと、
Steemitが日本に本格参入する前にアプリをローンチできるかもしれない
という期待があるからです。
完全に自説ですが、ALISが成功するかどうかの鍵は、システムの細かい違いとはあまり関係がなく、日本ではまだ新しいこの領域でイニシアティブを取れるどうかだと思っています。
このことについてはLINEが良い例だと思っていて、LINEは確かに細かいところまで気の利いた良いツールだと思いますが、LINEのローンチと普及がFacebook MessengerやWhatsAppの日本上陸より遅れていたら、LINEは日本でも勝てなかったと思います。まずは一番最初に普及すること。その上で使い勝手も悪くなければ、ALISにも勝機があると思います。
おそらく、ほとんどの日本人にとってSteemitとALISの区別はつかない(もしくはどうでもよい)と思います。どちらも暗号通貨が稼げて、広告がなくて、読者が記事を評価する。見た目の細かい違いはあっても、より大切なことは、どちらのほうが友だちが読んでくれるか、読者が多くて報酬が多くもらえるか、最初の戦いはそこだけだと思います。
なので、日本国内でイニシアティブを取ってしまうことがまず大切。ALISの目指す独自性――Steemitと違って読者もインフルエンサーになれるんだとか、より信頼できる食べログのようなメディアになるんだとかは、みんなが使うようになったら、改めて評価されると思います。
βALISの登録の際、「なぜALISを人に勧めたいと思うか」という項目を埋める必要があります。
私はそこに
「ブログ版のLINEになれると思うから」
と書きました。
以上に述べたことが、その理由です。
最後に:GitHubを確認すると、アプリ本体については2017年6月にsteemをforkしただけの状態で、まだ手付かずのように見うけられます(非公開で進めていたらすみません)。つまり、クローズドβに向けての開発はこれからがスタートではないかと思います。
4月末までの期間はたった2ヶ月間。Statusが半年かけてα版を出しましたが、まだ使い物にならないことを考えると、ALISはかなりタイトなスケジュールだと思います。開発陣を厚くして、がんばってほしいと期待しています。
(追記:β版の開発はクローズドなGithubレポジトリで絶賛開発中という情報を公式さんから頂きました!)
ちょっと辛口になりましたが、ALIS、名前とアイコンのデザインが秀逸なので好きです:)
おお、素晴らしい考察かと思います!
お書きの通りで、ALISが有利な大きな点はSteemitが日本に本格参入していないことだと思いますし、ALISチームもそれをほのめかしているように見受けられます。
日本での先行者利益で市場を一気にとってしまおうという作戦です。まさにブログ版のLINEの位置づけです。あるいはmixiかもしれません。
あと個人的に思う相違点は、SteemitはSNS的でALISはメディアを目指している点でしょうか。もしALISがSNSではなくウェブメディアとして認知されれば、Steemitと違う位置づけになるのかもしれません。
でも、Steemitも西日本新聞が入ってきたりして今後メディアの面が増えてくるかもしれないので、違いがどうなるかは予測が難しいのですが。
ありがとうございます。最初は「βALISに登録したよ」ということを書こうとしていただけなのですが、いつの間にか色々書いていました ^^;
クローズドβALISが待ち遠しいですね!
はじめまして。
フォローさせていただきました。
とてもわかりやすい文章でさらさら最後まで読んでしまいました!
これからの日本の状況が気になりますね。
ありがとうございます、私もフォロバさせていただきました:)
日本も盛り上がるといいですねぇ
ALIS tweeted @ 04 Mar 2018 - 04:55 UTC
もずく@βALIS待機 tweeted @ 28 Feb 2018 - 14:16 UTC
Disclaimer: I am just a bot trying to be helpful.
記事が修正できないのでコメントとして追記しますが、『ALISでは「強い発信者」と「強い評価者」を分けてしまおうという考え方だと私は理解しています。』という部分は誤解がありました。現状の方針では、ALISでも「発信者」と「評価者」は分けず、発信者として強い人は評価者としても強い評価式を使用するようです。