会社を離れる恐怖・会社に残る恐怖

in #japanese5 years ago (edited)

こんにちは。@kotaro.ktgです。
今日は、会社を退職して地方で生きていく上で、主に会社を退職することについて感じた恐怖について書いてみたいと思います。

私が感じた恐怖は大きく2つに分類できます。

1つ目は、会社を離れる事から生じる恐怖です。
こちらは比較的想像しやすいと思います。

例えば、会社を退職すると、それまで当たり前のようにもらっていたサラリー(月給)がもらえなくなるので経済的に困るという事は想像できますよね?

他にも住宅補助や企業年金などの心理的安全も無くなることになり、今まであったものを失う」ことになります。
失うものの中にはお金や制度以外にも、チームに課せられるミッションや具体的な業務を上司から与えられる事がなくなるので、会社を離れて独立すると、全てそれらを自分で考えていく必要があると思います。

これまで与えられてきた具体的業務が無くなることは、私にとっては恐怖を感じることでした。
それほどまでに、当たり前のように会社の中に仕事は常にあるものだったので、それが無い世界でどうやって仕事をしていくのか「分からない」ことに恐怖を感じました。

これが1つ目の恐怖(会社を離れる恐怖)です。

続いて2つ目の恐怖は、会社に残る事から生じる恐怖です。

こちらは、会社を辞めることを具体的に検討しなければ、想像するのが難しいかもしれません。

前述の通り、私は会社を離れるにあたり、それまであったものが無くなってしまうこと、分からない事に向かっていく事に恐怖を感じました。

その時ふと気づいたのが、
「私は10年以上、大企業の中で優秀な人達と一緒に仕事をしてきたにも関わらず、いざ会社を離れたら食べていけない程度にしか成長していなかったのか!」
ということでした。

私はこれまで常に自己啓発に取り組んできたつもりでした。
IT、語学、データ分析、金融などを勉強してきたし、新規事業開発のためのトレーニングや小規模ながら社内で新規事業を興したこともあります。

それにも関わらず、新たなスタートを切る随分手前にある「会社を退職する」という小さな一歩を踏み出すことすらできない程度の人間にしかなれていなかったのです。

このことに気づいたときに、私は会社に残る事に対してはじめて恐怖を感じました。

そのことをもう少し深く考えてみると
「じゃあ、あと3年・5年・10年会社で働き続ければこの恐怖はなくなるだろうか?」
という問いが浮かびました。

答は迷うことなく「No」でした。

むしろ、会社にいる時間が長いほど、その恐怖は大きくなるように感じました。
「15年いるのにこの程度しか成長していないのか」
「20年いるのにこの程度しか・・」
「自分にはもともと無理だったのだ・・」 といった具合に。

これが2つ目の恐怖(会社に残る恐怖)です。

ここまで読まれて読者の方は既に気づかれたと思いますが、2種類に分けたこの恐怖は全く同質のものです。
会社を離れる恐怖 は 会社に残る恐怖 に包含されています。

さらに、会社に残る恐怖 は 会社を離れる恐怖 を強化していくものでもあります。

この構造に気づいたとき、私は 「もはや行動を起こすことが無理なレベル」 にまで会社を離れる恐怖が大きくなりすぎる前に行動を起こさなければならないことをはっきりと自覚したのでした。


などと、色々書きましたが、もちろんそんな事を一切考えず、会社にずっと残り続けるという選択肢は(終身雇用が保証されている限りは)常にあると思います。

むしろ、
「一生、この会社に尽くす」
と言い切れるなら、それが最も幸せなことだと思います。

しかし、もし
「自分はそうじゃないかも」
と思っているのであれば、 頭の片隅で
「今やっている仕事や身についているスキルは、社会でどう活用できるのだろうか」
と、考えてみてはどうでしょうか。

きっと、これまで以上に仕事や人間性に深みが出てくるのではないかと思います。

人それぞれに納得感のある人生を送る事ができれば何よりハッピーだと思っています。

この思考プロセスが皆さんの生き方や働き方に対するささやかなヒントになれば幸いです。

Have a nice day☺

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私が住んでいるオーストラリアでは、転職が当たり前です。親の介護や結婚等で引っ越すことになり、新居の近くで新しく職を探す人は多いです。
もちろん、日本とオーストラリアでは文化や国民性が違うので比較するのは難しいですが⋯。

無責任な言い方かもしれませんが、人生何とかなるものです。将来、「あの時、こういう決断して良かった。」という日がきっと来ると思いますよ。陰ながら応援しています (^^)v

@sallyfunさん
ありがとうございます!
移住の先輩方とも色々お話していますが、同じように励まされました。
「絶対なんとかなる」 と。

仰る通り、「こういう決断をしてよかった」と思えるように自分の心と向き合いながら新たな日々を過ごしていきたいと思います。

新しい門出応援します。私は若気の至りというか勢いで会社を辞めてしまいました。周りからみたら恐ろしい状態だったかも。いまの私が当時の私をみていたら止めるかもしれません。でも意外と生きられているんですよね。

当時で10数年後にドイツでフリーランスで仕事をしながら子供を育てているなんて思ってもみませんした。

人生に吹いてきた風に乗るのもいいのかも😊

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@akipponnさん
温かいコメント、ありがとうございます。
@skyleapさんからも以前コメントいただきましたが、会社を辞めても何とかなっている というお話を聞くと、少し気持ちが楽になります。

今私が行っている意思決定や行動の意味は、ずいぶん時間が経ってから付いてくるものなのだろう、という事を諸先輩の言葉から推察しています。
これからの自分次第ということだと思いますが、深刻になりすぎないように励みたいと思います!

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