乱射の標的となった米共和党議員たち、恐れていたことが現実に
FOMC政策金利発表が今日の焦点になる筈でしたが、早朝に起きた乱射事件で、FOMCは二番手扱いになりました。
共和党議員らに向け銃乱射 数人ケガ 米国(日テレNEWS24)
チャリティー・ゲームに備え、共和党議員たちが野球の早朝練習をしている時に起きた惨事です。場所は議会に近いバージニア州の公園、銃を乱射したのはトランプ大統領を忌み嫌い、民主党から大統領に立候補していたバーニー・サンダース氏を熱狂的に支持するジェームズ・ホジキンソンです。
「ライフルによる乱射は10分ほど続いた」、と現場にいたマイク・ビショップ議員は語っていますが、この事件に驚いた人は少なかったと思います。
米女優のキャシー・グリフィン 血まみれのトランプ大統領の首人形を投稿(livedoor NEWS)
そして今月13日には、こんなニュースが報道されています。
米ニューヨークで12日から公演の舞台「ジュリアス・シーザー」で、トランプ米大統領に似たシーザー役が暗殺される場面が物議を醸している。米デルタ航空やバンク・オブ・アメリカは表現の行き過ぎを理由に、舞台への資金提供を中止した。(産経ニュース)
明らかに、熱狂的な左派の人々はトランプ大統領に対する殺意を全く隠すことなく、大統領に対する憎しみをむき出しにしています。更に、2月にはカリフォリニア大学バークレー校で学生たちが暴動を起こし、トランプ大統領だけでなく保守派全体に対する敵意を表しています。こんな状況ですから、多くの人達は、今日の乱射事件は恐れていたことの現実化だと思っていることでしょう。
犯人のジェームズ・ホジキンソンとは、どんな人物なのでしょうか。
・66歳。イリノイ州在住。家屋査定士のライセンスを持っていたが、11月に期限切れとなったまま更新されていない。
・数回の逮捕歴がある。特に深刻なのは2006年、家庭内でのもめ事が発端となり、銃を発砲している。
・ソーシャルメディアで、バーニー・サンダース氏を積極的に支持。「共和党員は人種差別主義者、性差別主義者だ」と非難し、「トランプ大統領は最大のろくでなしだ」、とも記している。
・新聞社の編集長に何度か苦情の手紙を送っている。たとえば2010年3月、「ロナルド・レーガン大統領(共和党)が偉大だった、などといった内容の記事を掲載するな」という主旨の手紙を送付している。
ホジキンソンは、こんなコメントもしています。
トランプは裏切り者だ。トランプは民主主義を破壊した。トランプと、その一派を破壊する時が来た。
言うまでもなく、銃を乱射したホジキンソンの今日したことは、民主主義を破壊する最悪な行為です。
トランプ大統領を嫌うことに問題はありません。しかし、血まみれのトランプ大統領の首人形を投稿したキャシー・グリフィン、そしてトランプ大統領に似たシーザー役が暗殺される劇を演じる人々は、ホジキンソンのような人物を生み出す一因になってしまう可能性があることを忘れてはいけません。
(情報源:共和党議員らに向け銃乱射 数人ケガ 米国
大統領暗殺劇?で物議 NY公演の舞台、残酷と批判 スポンサー撤退「良識の範囲超える」
米女優のキャシー・グリフィン 血まみれのトランプ大統領の首人形を投稿
Shooter Identified As Never-Trumper James Hodgkinson: “Mr. President You Are Biggest Asshole Ever”)
これは非常に重要な問題です。
思想・発言をはじめとした、自由という概念を超えつつあります。現代版マニフェスト・デスティニーという感じでしょうか。
「民主主義とは何か」を、国民の代表だけでなく、一般人も議論しなければならない時期が来ていますね。
コメント有難うございます。幼稚な言い方かもしれませんが、米国は他人の気持ちを考えることができない人が急速に増えている感じです。自分の主張ばかりでなく、もっと人の立場になって考えることの重要性を感じます。