負けに不思議の負けなし!賢明な投資家と愚かな投資家の違いとは?
投資家として良いパフォーマンスをあげる上で知りたいこと、それは「賢明な投資家」と「愚かな投資家」の違いはどういうところにあるのかということですよね。
今回も「投資で大切な20の教え」で有名なハワード・マークスの著書「市場サイクルを極める」から学ぼうと思います
投資もやはり、「負けに不思議の負けなし」
野球の野村克也監督のセリフとして有名ですが、投資でもまず、この原理原則があります。
「投資家が妥当な結論に辿りつけない理由は、客観性ではなく感情によって世界を評価する投資家自身の傾向である」
「間違った結論に至る原因は、主に認知の偏りと解釈の歪みの2つにある。つまり、投資家は良い出来事にだけ気づき、悪い出来事を見過ごすことがある。逆もしかりだ。投資家の認知や解釈がバランスの取れた中立的な状態にあることは、ほとんどない」
「心理は揺れ動くということ、そして、ほとんどの人の行動がそれに伴って揺れ動いてしまう」
まずは、負ける理由を理解しましょう。
心理が揺れ動くことによって、市場も振り子のように揺れ動いている
客観的で中立的な判断ができる投資家はほとんど存在しないため、市場も「幸せな中心点」から離れて振り子のように動いています
具体的に、振り子の振動を産み出す投資家心理は以下が存在します。
・強欲と恐怖の間
・楽観主義と悲観主義の間
・リスク許容とリスク回避の間
・軽信と懐疑主義の間
・将来価値への期待と現在の目に見える価値へのこだわりの間
・焦り買いとパニック売りの間
優れた投資家は客観的判断と規範を持つ
優れた投資家は、当てずっぽうではなく、正しい努力を積み上げた結果であるということがわかります。
"優れた投資家は、落ち着きがあり、理性的で分析力に長け、客観的に感情に振り回されない。だから、投資のファンダメンタルズと投資環境の分析に基づいて行動する。"
"投資対象となる資産一つ一つの本質的価値を推計する"
"優れた投資家は、恐怖(リスク回避、損失を出すことへの抵抗など)と強欲(野心、積極果敢さ、貪欲さ)などの間で巧みにバランスをとる。誰もがさまざまな感情を抱くが、こうした相反する感情のバランスをうまく保つ"
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」の気持ちで精進していこうと思います!