映画感想16 「シェルブールの雨傘」 7.1/10
1964年のフランス映画です。「ララランド」のディアミン・チャゼル監督が参考にした映画です。セリフがなく90分間ずっとオペラが続きます。
1960年代のフランスがKawaii
洋服や傘の色彩がカラフルでとてもKawaiiでした。街や部屋・主人公の服がキュートで映画の世界観に没頭できます。ストーリーは戦時のお話なのでそのコントラストが印象的です。
今やフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴが20歳の時です。
物悲しい恋愛だけど、ちょっと物足りないかなぁ
時代は1960年代アルジェリア戦争真っ只中。フランスの支配に対抗したアルジェリアの独立戦争です。
主人公はフランスの都市シェルブールの自動車整備工ギイと17歳の傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ。結婚を誓い合った2人ですが、ギイが戦地に赴く中で、ギイがいなくなった後現れた宝石商との間で揺れ、愛を選ぶかもしくは安定を選ぶか、その決断が人生にどのような影響を与えるのかを描いた物悲しいストーリーでした。
ストーリーもララランドっぽかったです(というかララランドがシェルブールの雨傘にかなり似ている)
戦争に引き裂かれたカップルという設定ですが、そもそもカップルが10代だったこともあり、あまり感情移入できなかったのでそこまで印象的ではありません。スロースタートで冗長ですが、ラストに向けてはストーリーも良いテンポで進んでいきます。
日本語でオペラ調の映画ってないよなぁ
フランス語がわからないので終始同じように聞こえましたが、ラテン語属の言語はミュージカルに向いているのかなと感じました。日本語の文法だとこのフォーマットの映画ってできないよなぁと感じました。
気分転換したいときにさらっとみる映画としておすすめですね。